ボルボ・グループ傘下の建設機械大手ボルボ・コンストラクション・イクイプメント(ボルボCE)は13日、バックホーローダーとモーターグレーダーの開発・生産を終了すると発表した。収益性を改善しコストを削減する戦略の一環で、今後これらの製品は中国子会社の山東臨工工程机械(SDLG)が生産する。
ボルボCEは現在、バックホーローダーをブラジルのペデルネイラスとポーランドのヴロツワフで、モーターグレーダーをペデルネイラスと米国のシッペンスバーグで生産している。ボルボブランドのバックホーローダーとモーターグレーダーの生産終了に伴いポーランドの拠点は閉鎖され、米国とブラジルの拠点でも人員削減を実施する。削減される従業員の数は約1,000人となる見通しだ。
ボルボCEは今回の決定について、同社が生産する先進的でハイスペックなバックホーローダーとモーターグレーダーは、市場規模が小さいプレミアムセグメント向けであり、市場規模が大きく成長が見込まれるバリューセグメントではSDLGブランドの製品の方が顧客のニーズにより良く応えることができるためと説明している。