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2014/11/21

一般・技術・その他 (旧)

アウディ、人工ディーゼル燃料のパイロットプラントを開設

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは14日、ドイツのドレスデンで再生可能エネルギーを活用して生産する人工ディーゼル燃料「eディーゼル」の試験生産施設(パイロットプラント)を開設した。ドイツのサンファイヤ […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは14日、ドイツのドレスデンで再生可能エネルギーを活用して生産する人工ディーゼル燃料「eディーゼル」の試験生産施設(パイロットプラント)を開設した。ドイツのサンファイヤーが開発した再生可能エネルギーから液体燃料を生産するパワー・ツー・リキッド技術により、二酸化炭素(CO2)、水、電気からディーゼル燃料を生産する。CO2は、スイスのクライムワークスが開発した大気からCO2を取り出す技術を採用している。

この試験生産施設では、再生可能エネルギーによる電力を電気分解して水素と酸素を生成する。この水素とクライムワークスの技術により大気から取り出したCO2を摂氏220度および25バールの圧力がかかる環境で化学反応させると、ブルー・クルードと呼ばれる液体の炭化水素燃料ができる。この生産工程における変換効率は最大70%であるという。

試験生産施設では差し当たり、1日あたり約160リットルのブルー・クルードを生産することができる。また、このうち最大80%を人工ディーゼル燃料に変換することができるという。このディーゼル燃料は、硫黄や芳香族(アロマ)分を含有していないほか、着火性能を示すセタン価が高い特徴があるという。

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