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2014/11/28

企業情報 - 自動車メーカー

VW、2015~19年の5年間に856億ユーロ投資

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは11月21日、2015~2019年の5年間で自動車事業に856億ユーロを投資する計画を発表した。新モデルや環境技術の開発、生産能力の拡大などに投資する。当該計画には中国 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは11月21日、2015~2019年の5年間で自動車事業に856億ユーロを投資する計画を発表した。新モデルや環境技術の開発、生産能力の拡大などに投資する。当該計画には中国における合弁会社は含まれておらず、これとは別に中国の合弁会社は2015~2019年の5年間に220億ユーロを投資する。

VWグループの投資のうち、設備投資は643億ユーロ、開発投資は219億ユーロを占める。設備投資のうち約56%をドイツに投資する計画。同時に、国際的なプレゼンスも強化する方針を示している。

同社のマルティン・ヴィンターコルン社長は今回の投資計画について、「新技術開発(イノベーション)に対する高いプレッシャーや二酸化炭素(CO2)排出量の削減に関する規制強化の動きを受けて今後も高水準の開発投資が必要になる」との見解を示している。

■ SUVモデルの拡充に重点

設備投資のうち約64%に相当する413億ユーロは全てのグループブランドのラインアップの刷新や拡大に投資する。特にSUVモデルの拡充と軽商用車モデルの改善に重点を置く。また、ほとんどのクラスの新型車や後続モデルでは、幅広いモデルで部品を共通化できる「モジュラーツールキット(modular toolkit)」と呼ばれる新たな生産システムを採用する方針。

パワートレインの分野では、次世代エンジンの性能向上、燃費改善、低エミッション化に重点を置き、ハイブリッドシステムや電気駆動技術の開発も進める。

設備投資のうち230億ユーロは、生産能力の拡大などに充てる。ポーランドに新工場を建設し2016年から小型商用車「クラフター」の新モデルを生産する計画があるほか、メキシコのアウディ工場建設などにも投資する。

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