独自動車部品大手のブローゼは11月18日、イタリア南部のメルフィに建設した新工場の開所式を行ったと発表した。近隣のフィアット工場にジャストインシーケンス(JIS)方式でドアシステムを供給する。新工場はブローゼにとってイタリアで初めての工場となる。
新工場の建設投資は約430万ユーロで、総面積は4,400平方メートル。同工場では、ジープの新型SUV「レネゲード」およびフィアット「500X」向けに1日当たり約400台分のドアシステムを供給する。従業員数は当初、約70人でスタートし、年内に約80人に引き上げる予定。製品はフィアットからの注文が入ってから312分以内に組み立て・試験を終えて、数メートル離れたフィアット工場に供給する。生産規模は2015年中に150%拡大する計画。
ブローゼはフィアットとはすでに取引関係にあり、ウィンドウレギュレーター、電気モーター、施錠システムなどを供給している。2011年には、イタリアのトリノに営業所を開設した。同拠点はフィアットの本社から約200メートルの近距離にある。
ブローゼは、フィアットと中国自動車メーカーの広汽集団(GAC)との合弁会社が生産するフィアット「ビアッジオ」にドアシステムを供給しているが、フィアットからドアシステムを受注したのは初めてという。