フォルクスワーゲン(VW)のIT部門であるフォルクスワーゲングループITは11月20日、ミュンヘンにデータラボを開設したと発表した。研究機関やIT企業などと提携し、ビッグデータやモノのインターネットなどの分野で新しいITソリューションを開発する。
データラボはVWイノベーションファンドから資金の提供を受けて設立された。このファンドはVWの従来のコアビジネスの枠を越えたプロジェクトを支援している。データラボでは、例えばコンポーネントの品質に関連するデータパターンを分析するための革新的なソリューションの開発や、車両と外部環境とのネットワーキングの研究などを行う。研究にあたっては外部パートナーとの協力を重視しており、ミュンヘン大学やドイツ人工知能研究所などの研究機関のほか、主要なビッグデータ技術企業やスタートアップ企業とも緊密な情報交換を行う。
フォルクスワーゲングループITは600万件の電子メールを管理し、30万台のPCにサポートを提供している。国内外10カ所にデーターセンターを有し、スムーズで障害のないデータ送信を実現している。