仏タイヤ大手のミシュランは11月26日、中国の際華集団(JIHUA)と高機能シューズやテクニカル・フットウェア向けの靴底事業で提携すると発表した。ミシュランによると、当該市場の規模は約5億足で、両社は最終的に5~10%のシェア獲得を目指している。
際華集団は、軍隊や警察、消防隊などの制服や靴、防護用具などを生産している。今回の提携では、際華集団傘下のJVインターナショナルとミシュランの子会社ミシュラン・ライフスタイルが協力する。ミシュラン・ライフスタイルは自動車やモーターサイクル用のアクセサリーのほか、靴底事業も展開している。
ミシュランはタイヤ事業でのラバーコンパウンドや新素材、トレッドデザインなどに関するノウハウ生かし、靴底のデザインやプロトタイプの生産などでグリップ性能や耐久性、快適性などを高める技術を提供する。ミシュランはこれまでにも、フランスのラケットスポーツ用品メーカーのバボラとテニスやバトミントン用フットウエアの開発で協力してきた経験があるほか、ドイツのケンパとはハンドボール競技用シューズで、フランスの老舗ブーツメーカーであるル・シャモーとはブーツの開発で協力した実績がある。