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2014/12/5

一般・技術・その他 (旧)

ガスプロム、天然ガス車普及に向けインフラ整備

この記事の要約

ロシアの天然ガス最大手ガスプロムは11月27日、天然ガス自動車(NGV)の普及促進に向けた同社の取り組みに関するプレスリリースを発表した。 ガスプロムはNGV向け燃料事業を戦略的事業分野と位置づけ、圧縮天然ガス(CNG) […]

ロシアの天然ガス最大手ガスプロムは11月27日、天然ガス自動車(NGV)の普及促進に向けた同社の取り組みに関するプレスリリースを発表した。

ガスプロムはNGV向け燃料事業を戦略的事業分野と位置づけ、圧縮天然ガス(CNG)スタンドの整備や政府機関・企業のNGV導入の支援を行っている。今年はCNGスタンドの整備に15億ルーブルの予算を割り当てており、国内41カ所にCNGスタンドを建設するための設計・調査活動と設備の購入に支出する。また、ガスプロムネフチ、Gazprom Gazenergoset、ルクオイル、タトネフチが運営するガソリンスタンドにCNGモジュールを設置する計画を進めている。さらに、モスクワ、サンクトペテルブルク、レニングラード、ロストフ、スヴェルドロフスク、クラスノダル、スタヴロポリ、タタルスタン共和国、バシコトルスタン共和国をCNGインフラ整備の最優先地域と位置づけ、2017年末までにパイロットプロジェクトを完了する計画だ。このほか、32の政府機関と天然ガス燃料の利用拡大で合意を締結し、国内外の自動車メーカーおよびサプライヤー24社とNGVのラインナップ拡充に協力することで合意している。

ガスプロムは自社フリートのNGVへの転換を積極的に進めている。現在は輸送車両の14.5%をNGVが占めており、18年にはこの比率を50%に引き上げることを目指している。

ロシアのNGV保有台数は10万5,000台。今年の販売台数は3,000台超が見込まれており、12年と比べおよそ6倍に拡大する。

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