スイスの産業機器メーカー、エリコンの伊子会社エリコン・グラツィアーノは8日にドイツ・ベルリンで開幕する国際CTIシンポジウム(自動車トランスミッション、ハイブリッド/電気駆動革新展)にトルクインフィルハブリッドトランスミッションとエレクトリックトランスミッションを出展する。
トルクインフィルハブリッドトランスミッション「OGeco」は、6速AMTを2速エピサイクリックトランスミッションによって120kWの電気モーターと統合したもので、DCTをベースとしたハイブリッド化に代わるソリューションとして開発された。プロトタイプはメルセデスベンツ「SLS AMG」に搭載され、CTIで展示される。
エレクトリックトランスミッションは、「2SED」、「4SED」、「AVTR (Adaptable Voltage &
Transmission Ratio)」の3種が出展される。2速シームレスシフトトランスアクスルの2SEDは電気モーターと組み合わせ、フロアントあるいはリアのフルエレクトリックアプリケーションが可能。4速軽量トランスミッションの4SEDは、優れた効率性とスムーズなシフティングが特徴で、コンパクトなスケーラブル設計により幅広い車種に対応できる。欧州連合(EU)の助成を受けて開発されたAVTRは重量1,000キログラムの車両をターゲットにしており、EVにマルチスピードトランスミッションのメリットを提供する。