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2014/12/19

一般・技術・その他 (旧)

仏ルノー、2ストロークディーゼルエンジンを開発

この記事の要約

仏自動車大手のルノーは11日、開発中の2気筒2ストロークディーゼルエンジンのプロトタイプの概要を発表した。重量は100キログラム以下で、同社の4気筒4ストロークエンジン「1.5リットルdCi」に比べ40キログラム軽く、大 […]

仏自動車大手のルノーは11日、開発中の2気筒2ストロークディーゼルエンジンのプロトタイプの概要を発表した。重量は100キログラム以下で、同社の4気筒4ストロークエンジン「1.5リットルdCi」に比べ40キログラム軽く、大きさは「1.5リットルdCi」の半分(50%)になるという。ターボチャージャーとスーパーチャージャーの2種類の過給機を搭載し、最高出力は35~50kW、最大トルクは112~145Nmになる。

2ストロークエンジンはコンテナ船などに使われているが、自動車向けの小型化はこれまで困難とされてきた。ルノーが今回発表したプロトタイプは、欧州連合(EU)の欧州委員会が支援するプロジェクト「POWERFUL(POWERtrain for FUture Light-duty vehicles)」(実施期間:2010年1月1日~2014年6月30日)の一環として開発した。同プロジェクトには、米自動車部品大手のデルファイやスペインのヴァレンシア大学、プラハのチェコ工科大学などが参加している。

英自動車専門誌『オートカー』(電子版)が内部筋から得た情報によると、ルノーは新興国市場への投入を意識して同エンジンを設計したという。ただ、ターボチャージャーのコストが大きな課題であるという。

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