独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは、米ラスベガスで開催された国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」(一般公開:1月6~9日)に出展する自動操縦技術を搭載したコンセプトカーのデモ走行を実施した。
このコンセプトカーは「A7スポーツバック」をベースとしており、シリコンバレーからラスベガスのCES会場までの約550マイル(約885キロメートル)をメディア関係者を乗せてデモ走行した。自動操縦システムは時速70マイル(約110キロ)まで対応可能で、車線変更や追い越しのほか、加速やブレーキも自動で行う。市街地など自動操縦システムの対応が難しい地域を走行する場合には、ドライバーが運転を引き継ぐよう中央ステータスインジケータへの表示や音声で指示が出される。ドライバーがこの指示を無視した場合には、システムが自動車を路側帯に停止させる。
アウディの技術開発担当取締役であるハッケンベルク氏は、「西海岸のカリフォルニアからラスベガスまでのテスト走行は、我々がパイロッテッド・ドライビングでリーダー的な役割を果たしていることを示すものだ」と語っている。