仏PSAプジョーシトロエンは、現在パリ中心部にある本社を2017年にパリ西郊に移転する計画だ。8日付けの自動車専門誌『ジャストオート』が伝えた。コスト削減策の一環で、16日に会合を開き労働組合に計画案を提示する。
パリ市内で働くPSAの従業員は2,200人で、本社が置かれているグランダルメ通のビルには財務部と総務部の従業員1,500人が働いている。PSAはこの本社ビルを2012年に不動産開発会社に売却し、現在は賃借する形で使用している。PSAの広報担当者は『ジャストオート』誌に対し、16日に労組側に移転計画を提示することを明らかにしたうえで、「我々はこの本社ビルのテナントであり、所有者が再びこの不動産を使用する」と説明。「新しい本社はパリからさほど離れてはいない。これは合理化とコストに関するプロジェクトだ」と強調した。移転費用がどの程度かかるかは今のところ不明だという。