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2015/1/16

企業情報 - 部品メーカー

タタ・スチール、トラクター用ホイール向け鋼種を開発

この記事の要約

タタ・スチールは9日、トラクターなど大型オフロード車両のホイール向けの新鋼種「DD13WR」を開発したと発表した。割れやリムの不具合を少なくしながら鋼の成形、フラッシュ溶接、冷延などの加工を施すことを可能にした。 ホイー […]

タタ・スチールは9日、トラクターなど大型オフロード車両のホイール向けの新鋼種「DD13WR」を開発したと発表した。割れやリムの不具合を少なくしながら鋼の成形、フラッシュ溶接、冷延などの加工を施すことを可能にした。

ホイールリムの製造過程では、鋼には大きな圧力がかかる。溶接の不具合や割れが生じていないか手作業で確認する必要があり、不具合が発見された場合には再加工やホイールのスクラップにつながる。タタ・スチールは、鉄道や石油産業向け製品で培われたノウハウを活用し、溶接後の成形性を向上させるために硫黄のレベルを削減するなど化学成分を最適化した製品の開発に成功。すでに顧客の生産ラインで試験を重ね、良好が結果が得られているという。

タタ・スチールのクレメンツ販売部長は、「顧客と緊密に連携することで顧客の製品の品質を向上させ、生産コストを引き下げるために我々ができることは何かを確認することができた。この新鋼種はこうした協力関係が顧客が必要とする製品を開発することを可能にするというもう一つの例だ」と語った。

DD13WRは英サウス・ウェールズ地方のポート・タルボット工場で生産され、欧州全域で販売される。

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