蘭NXPセミコンダクターズは6日、パッシブ・キーレス・エントリー(PKE)、リモートコントロール用RFトランスミッタ、イモビライザを集積した最新のシングルチップ・スマートカーアクセス・ソリューション「NCF29A1」を発表した。
NCF29A1は超小型で、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートフォンケースへのPKEチップなどの搭載を可能にし、新しいデザインの自動車キーの実用化や、画期的なサイズ・形状のキー・ソリューションを実現。モバイル機器を活用したカーアクセスの可能性を広げる。従来のソリューションと比べ、ウェルカム・ライト(乗車時照明)やウォーク・アウェイ・ロッキング(離車時ロック)など、ユーザーの利便性を高める機能をより省電力で、より長い距離から遠隔管理できるのが特徴だ。
NCF29A1はクラス最高の作動範囲を実現しており、完全にハンズフリーでシームレスなカーアクセスとロックを可能にする。また、消費電力が極めて少なくバッテリーの寿命を最高40%延ばすことができるほか、高い集積度によりシステムコストを低減するとともに、サイズを最大70パーセント削減する。これにより、スマートカー・キーのユニークなデザイン開発が可能になるほか、携帯機器やウェアラブル機器へのPKEソリューションの搭載も可能になり、設計の自由度が向上する。
NXPのセールス&マーケティングおよびオートモーティブ担当シニア・バイス・プレジデントであるフリーマン氏はNCF29A1について、「今回発表した新しいコンビチップは、遠隔操作範囲の拡大、消費電力とシステムコストの低減と同時に、自動車キーや関連の携帯デバイスのサイズ低減を可能にする。マーケットリーダーとして、カーアクセス技術の革新を先導し、OEM企業の製品やサービスの革新と差異化を支援することが我々の使命だ」と述べている。