独自動車部品大手ボッシュは1月30日、独同業ZFとの合弁会社ZFレンクシステムの完全子会社化を完了したと発表した。
乗用車・商用車向けステアリングシステムの開発・生産・販売を手がけるZFレンクシステムは、ボッシュとZFが折半出資で設立。欧州、米国、中国、インド、ブラジル、マレーシアに拠点を持ち、従業員1万3,000人を擁する。2013年の売上高は約41億ユーロだった。ZFは米自動車部品大手TRWオートモーティブの買収に伴う競争法上の懸念を解消するため、ZFレンクシステムの持分をボッシュに譲渡することで昨年9月に合意していた。
ボッシュによると、ZFレンクシステムはロバート・ボッシュ・オートモーティブ・ステアリングの社名でボッシュ・グループに統合される。完全子会社化により運転支援システム、自動運転や電気自動車(EV)の分野で成長が加速すると期待感を示している。