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2015/2/6

企業情報 - 部品メーカー

アルコア、拡張したハンガリー工場を開所

この記事の要約

米アルミニウム大手のアルコアは1月30日、拡張工事を終えたハンガリーのセーケシュフェヘールバール工場の開所式を行った。拡張工事により、同工場の鍛造アルミホイール「デュラブライトEVO」の生産能力は2014年の生産水準に比 […]

米アルミニウム大手のアルコアは1月30日、拡張工事を終えたハンガリーのセーケシュフェヘールバール工場の開所式を行った。拡張工事により、同工場の鍛造アルミホイール「デュラブライトEVO」の生産能力は2014年の生産水準に比べ2倍に拡大する。欧州市場におけるトラック用アルミホイールの需要拡大に対応する。投資は1,300万米ドル。フル稼働体制で35人分の新規雇用を創出できる。同社によると、トラック用ホイールの世界市場に占めるアルミホイールの割合は2010年の約30%から、2018年には50%に拡大する見通しという。

デュラブライトは表面処理技術により、アルミ合金素材自体にコート層を作り出している。このため表面塗装やコーティング処理で起こりやすい剥がれやひび、腐食、表面欠けなどの問題が起こりにくい。また、同社のホイールは一体鍛造のため、強度が強い利点がある。

「デュラブライトEVO」は、同社の先行製品である「デュラブライトXBR」に比べ耐腐食性が10倍に高まっており、道路用塩や悪天候による腐食を防ぐことができる。また、洗剤や水洗いで美しい表面光沢を保つことができるため、磨き作業の手間も省けるという。

同日には、セーケシュフェヘールバールの市バス運営事業者とアルコアのアルミホイールを一部の市営バスに装着するパイロットプロジェクトも開始した。アルコアによると、これまでに他の自治体がスチールホイールを同社のアルミホイールに替えたところ、最大で5%の燃費改善効果が確認されたという。

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