独自動車大手のダイムラーは10日、インドのチェンナイ工場からエジプト向けにバス用シャーシの輸出を開始したと発表した。エジプトの提携先であるMCVがカイロにある工場でシャーシに車体を組み合わせ、メルセデスベンツブランドのバスとしてMCVの販売網で販売する。ダイムラーは今後さらに輸出先を広げていく方針を示している。
このバス用シャーシは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV)がチェンナイで生産する「バラット・ベンツ」ブランドの中型トラックの技術に似ているという。このため、バス用に変更したシャーシの輸出が実現した。
DICVは現在、チェンナイにバス工場も建設している。投資額は約5,000万ユーロで、今年第2四半期末から「メルセデスベンツ」と「バラット・ベンツ」ブランドのバスの生産を開始する予定。同工場の生産能力は当初、年1,500台で、その後、最大で年4,000台まで引き上げることができるという。