独自動車大手のダイムラーはこのほど、ドイツ南部のインメンディンゲンに建設する新しい試験・技術センターの鍬入れ式を行った。同センターでは自動運転技術や安全機能、環境技術などの試験を実施する。投資は2億ユーロ。約300人の雇用を創出できると見込んでいる。公式な鍬入れ式の前に移転準備は進められており、1月に第一陣の従業員がすでに同拠点へ移転を済ませたという。
新しい試験・技術センターの面積は約520ヘクタール。ダイムラーは2011年にこの試験・技術センターの建設を決め、旧兵舎があった場所に加え、隣接する土地を自治体や個人から購入した。
新センターの建設によりダイムラーは、これまで公道で実施していた試験をセンター内で行えるようになる。ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車の開発や、内燃エンジンの改善などを進める意向。また、安全システムや自動運転技術の開発にも活用する。ダイムラーはこれらの技術の開発は、自動車の二酸化炭素(CO2)排出量の削減と交通事故の削減、ダイムラーの高い品質基準の維持という中核課題に寄与するものである、と説明している。