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2015/2/27

企業情報 - 自動車メーカー

JLR、欧州で新工場建設を検討か

この記事の要約

印タタモーターズ傘下の英ジャガーランドローバー(JLR)は、新たな海外工場をオーストリアかトルコに建設することを検討しているもようだ。20日付の英紙『バーミンガム・ポスト』が伝えた。 JLRは2008年にタタに買収されて […]

印タタモーターズ傘下の英ジャガーランドローバー(JLR)は、新たな海外工場をオーストリアかトルコに建設することを検討しているもようだ。20日付の英紙『バーミンガム・ポスト』が伝えた。

JLRは2008年にタタに買収されて以降、順調に成長を続けている。昨年は46万2,678台を販売し、今年は50万台を目指している。需要の好調を受けて生産を拡大させており、昨年は中国に工場を開設したほか、ブラジルでも来年から生産を開始する。

JLRは本国英国に3カ所の工場を持つが、生産コストの上昇や賃金交渉をめぐる労組との対立が続いていることもあって、英国での生産拡大には消極的であり、海外で新たな生産拠点を模索している。今月初旬には、JLRの幹部が米ジョージア州の知事と工場建設について会談したと米メディアが報道した。一方、バーミンガム・ポスト紙がJLR上層部に近い筋の話として伝えたところによると、経営陣は米国よりも欧州の方が新工場の建設地として好ましいと考えており、オーストリアとトルコが候補に浮上しているという。

JLRの広報担当者は報道を受け、同社は定期的に幅広い市場を対象に検討を行っているとしたうえで、「将来の生産立地については何も決定していない。生産拠点の拡大のチャンスを今後も探っていく」と述べた。

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