ベルギー化学大手ソルベイは24日、米ジョージア州オーガスタの拠点にポリエーテルエーテルケトン(PEEK)の工場を建設すると発表した。高性能ポリマーの需要拡大に対応する。
新工場は既存のモノマーおよびレジン工場に隣接して建設され、2016年半ばから生産を開始する。ソルベイはインドのグジャラート州パノリ工場でもPEEKの生産能力の強化プロジェクトを進めており、最終的に同社のPEEKニートレジンの生産能力は年間2,500トンに引き上げられる。オーガスタとパノリへの投資額は計8,500万ユーロを予定している。
PEEKやポリアリールエーテルケトン(PAEK)などの高性能ポリマーは、軽量化や省燃費に貢献するとして航空機産業や自動車産業で需要が伸びている。ソルベイはウルトラポリマー高性能ポリマーの幅広い製品を揃えており、今回の生産能力拡大によってPEEKとPAEKのトップメーカーとして地位を一段と強化したいとしている。