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2015/4/17

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ダイムラーとルノー・日産、1トンピックアップトラックで協力

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーとルノー・日産アライアンスは7日、ピックアップトラックの開発・生産で協力すると発表した。メルセデスベンツから、日産の新型「NP300」のアーキテクチャーの一部を活用した1トンピックアップを発売する […]

独自動車大手のダイムラーとルノー・日産アライアンスは7日、ピックアップトラックの開発・生産で協力すると発表した。メルセデスベンツから、日産の新型「NP300」のアーキテクチャーの一部を活用した1トンピックアップを発売する計画。同モデルは2020年末までに生産を開始する予定。

この1トンピックアップはダブルキャブ仕様で、個人および法人向けに販売する計画。設計・デザインはダイムラーが行う。欧州、オーストリア、南アフリカ、中南米で主に販売する予定。ダイムラーはルノー・日産アライアンスとの協力により、ピックアップトラックセグメントへの進出に必要なコストと時間を大幅に削減することができる。

日産の「NP300」は2014年6月に発売された新モデルで、「NP300ナバラ」や「NP300フロンティア」のモデル名で販売されている。現在、タイとメキシコで生産している。

ルノーと日産はすでに、「NP300」のアーキテクチャーの一部を使用したルノー向けの1トンピックアップトラックの開発・生産で協力しており、このルノーモデルは、2016年にメキシコのクエルナバカにある日産工場で生産を開始する予定。ルノーにとっては年内に発売予定の0.5トンピックアップトラックに続き2番目のピックアップモデルとなる。

■ 3ブランドの1トンピックアップトラックをアルゼンチンとスペイン工場で生産

日産はアルゼンチンのコルドバにあるルノー工場内でメルセデスベンツとルノーの1トントラックおよび日産の「NP300」を南米市場向けに生産する。また、北米を除くその他の市場向けには、スペインのバルセロナにある日産工場で3ブランドのモデルを生産する予定。生産規模は3ブランド合わせてバルセロナ工場で年約12万台、コルドバ工場では年約7万台を計画している。

今回の協力は、ルノー・日産にとってもコルドバ工場への投資コストが軽減され、中南米市場を開拓できるほか、バルセロナ工場の稼働率を改善できる利点がある。

ダイムラーとルノー・日産アライアンスは3社の戦略提携を2010年4月10日に開始した。この5年間で提携プロジェクトは当初の3プロジェクトから13プロジェクトに広がっている。

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