独自動車大手のダイムラーは9日、北京汽車(BAIC)との合弁会社である北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)の北京工場でコンパクトSUV「GLA」の生産を開始したと発表した。また、8日には米アラバマ州のタスカルーサ工場で新型SUV「GLEクーペ」の生産を開始したと発表した。
BBACの北京工場では7億2,000万ユーロを投資してコンパクトカーを生産する生産棟を建設した。GLAの生産により、BBACの生産能力は2015年末までに約25万台に拡大する。
また、メルセデスベンツのコンパクトカーの生産拠点は、ラスタット(ドイツ)、ケチケメート(ハンガリー)、自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブ(フィンランド)に次いで4カ所目となる。
■ 米工場では新型SUV「GLEクーペ」の生産開始
タスカルーサ工場では、メルセデスベンツのSUV「Rクラス」の生産を軍用車などを手がける米AMゼネラルに生産委託することを決めた。段階的にRクラスの生産を移管する計画で、軽減される生産能力を活用して「GLEクーペ」を生産する。
タスカルーサ工場では2014年に約23万2,000台を生産した。今年は30万台を超える見通し。
メルセデスベンツの2015年1~3月期の世界販売は前年同期比14.8%増の42万9,602台と好調だった。このうちSUVは前年同期比31.9%増の10万7,321台と大幅に伸びている。