工作機械メーカーのヤマザキマザック(愛知県丹羽郡)は3月24日、ベルギーのルーヴェンで拡張した欧州の交換部品統括拠点ヨーロッパ・パーツセンタ(European Parts Center)の開所式を行った。拡張工事では部品収納倉庫を増設し、最新の自動搬送搬入システムを導入した。これにより、交換部品の保管量を増やし、取引先の機械ダウンタイムを改善する。
同センターは既存のヤマザキマザックの欧州拠点の敷地内に1990年に開設され、欧州全域に交換部品を供給している。約3万5,000種類の交換部品を保管しており、最新製品だけでなく、すでに生産中止となった30年以上の製品にも対応できるという。
今回の拡張工事により、延べ床面積は2,700平方メートルから4,600平方メートルに拡大し、356日24時間体制で月2万点を超える交換部品を供給できる体制を整えた。注文を受けてから同日中に出荷できる割合は97%という。欧州における交換部品の需要は今後さらに拡大すると見込んでおり、将来は床面積を延べ5,528平方メートルまで拡張する方針を示している。