独鉄鋼系複合企業のティッセンクルップは14日、原料販売子会社のティッセンクルップメタルジカルプロダクツがアフリカ東部のブルンジ共和国でレアアース(希土類)鉱床の探査・採掘プロジェクトを進めている鉱業会社レインボー・レアアース(登記事務所:英王室属領ガーンジー島)とレアアース元素の取引量について合意したと発表した。
酸化ネオジム、酸化プラセオジム、酸化ランタンなどのレアアース濃縮物および川下製品を年5,000トン、取引する内容で、契約期間は10年。また、ティッセンクルップメタルジカルプロダクツがレインボー・レアアースから独占販売権を取得することでも合意した。レアアース元素は、電池や磁石、発光ダイオード式表示画面などに使用されている。
ティッセンクルップメタルジカルプロダクツは今回の合意により、高品質な製品の独占販売事業者として顧客との関係を長期的に強化することができ、世界市場のシェアを拡大することができるという。レインボー・レアアースは2015年第4四半期に試験生産を開始する予定。