伊タイヤ大手のピレリとロシアの国営石油会社ロスネフチは16日、極東のナホトカで合成ゴムを生産する合弁事業において、ポーランドの化学原料メーカー、シントスを技術パートナーに選出したと発表した。また、3 社は、同事業のフィージビリティ・スタディ(実現可能性調査)を実施する覚書(MoU)に署名した。3社が生産する合成ゴムは低燃費エコタイヤの原料として用いられる。
フィージビリティ・スタディでは、プラントの設計やプラントを運営するための必要条件、市場調査、投資、運営費の見積もりなどを調査する。ナホトカで生産した製品は主に、アジア・大平洋地域にあるピレリの工場に供給する計画。
ピレリとロスネフチは2014年5月、スチレンブタジエンゴムなどの合成ゴムを極東のナホトカで生産することで合意し、同年10月に技術パートナーを探す作業を開始する意向を明らかにしていた。シントスはポーランドとチェコに工場を持ち、合成ゴムや発泡性ポリスチレンなどを生産している。