欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2015/5/8

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、4月は6.3%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2015年4月の乗用車新車登録は29万1,395台となり、前年同月に比べ6.3%増加した。1 ~4月の累計は前年同期比6.4%増の104万9,025台となった。 独業界紙『オートモ […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2015年4月の乗用車新車登録は29万1,395台となり、前年同月に比べ6.3%増加した。1 ~4月の累計は前年同期比6.4%増の104万9,025台となった。

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、法人向けの販売が好調で、4月は前年同月を約11%上回った。これに対し個人向けは約1%減と低迷している。KBAによると、4月の乗用車新車登録のうち、法人向けは全体の64.4%を占めた。

4月のブランド別の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比3.5%増の6万2,661台となったほか、ドイツ勢は、スマート(49.2%増)、MINI(39.3%増)が大幅な2ケタ増、BMW(8.4%増)、オペル(7.1%増)、アウディ(4.9%増)も前年同月を上回った。メルセデス・ベンツは4.2%減と振るわなかった。

国外ブランドで最大手のシュコダは10.0%増の1万5,764台、2位のルノーも17.9%増の1万1,822台と好調だった。

日本勢は、三菱自(105.9%増)、スバル(67.8%増)、日産(28.0%増)、レクサス(57.0%増)が2ケタ増となった一方、ホンダ(41.1%減)、マツダ(14.3%減)、トヨタ(6.5%減)、スズキ(1.6%減)は前年同月を下回った。

■ 国内生産・輸出は減少も、受注は好調

ドイツ自動車工業会(VDA)によると、4月の国内生産は前年同月比4%減の47万6,100台、輸出も4%減の36万7,700台だった。1~4月の累計は、国内生産、輸出台数ともに前年同期を1%下回っている。VDAによると、2014年末にオペルのボーフム工場が閉鎖されたことや、米国市場でのモデル交代および新モデル投入が国内生産、輸出台数の減少の背景にあるという。VDAのヴィスマン会長は、特殊要因により生産・輸出台数に歪みが生じている、と説明した。

受注は好調で、4月の国内受注は前年並み、1~4月は前年同期を7%上回っており、国外からの受注も4月は前年同月比1%増、1~4月は6%増と伸びている。

企業情報 - 部品メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |