英高級スポーツカーメーカー、アストンマーティンは4月30日、2億ポンドの増資を行うと発表した。調達した資金を活用して新モデルの開発を加速し、ラグジャリーセグメントにおけるプレゼンス強化を目指す。
増資する2億ポンドは優先株となり、うち1億ポンドは4月29日に発行された。残り1億ポンドも1年以内に発行する予定。パーマー最高経営責任者(CEO)は声明で、「本日発表した追加投資により、DBXやその他の新たなラグジャリーモデルの開発が可能になり、我が社の歴史の中で最も強力で多様性に富んだポートフォリオが形成される」とコメントした。
DBXは3月のジュネーブモーターショーで初公開されたクロスオーバーのコンセプトカー。2019年ごろの市販化を目指しており、女性や若者など新たな顧客層の開拓につなげたい考えだ。増資で調達した資金は、中国市場向けのロングホイールベース・セダンの開発にも充てる計画だ。
なお、4月30日に発表されたアストンマーティンの14年決算は、売上高が4億6,800万ポンド、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が6,600万ポンドだった。