独化学大手BASFは11日、独同業ランクセスからポリイソブテンに関する知的財産権を買収することで合意したと発表した。取引金額は公表されていない。
BASFはランクセスから高分子量ポリイソブテンの新しい革新的な製造技術に関する知的財産権を取得する。これに伴い、BASFはランクセスからHM PIBの独占的な供給を受け、Oppanol Nの商品名で販売する。
BASFはポリイソブテンの製造に75年前から携わっており、高分子量ポリイソブテンのほかにも中分子量ポリイソブテンや高反応性ポリイソブテンなどさまざまなタイプの製品を手がけている。同社のヴィトマン副社長は、「今回の取引によって高分子量ポリイソブテンの供給体制が強化され、幅広いアプリケーションが可能な高品質製品による長期を見据えた持続的な成長の基盤が築かれる」と語っている。