フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズが8日発表した2015年1-3月期決算(速報値)は、売上高が前年同期比9.8%減の2億8,130万ユーロ、営業利益が29.4%減の4,830万ユーロにそれぞれ落ち込んだ。重要市場であるロシアの不振が重石となった。
部門別売上高は、主力の乗用車向けタイヤが15.9%減の2億760万ユーロ、重機用タイヤ(トラック用タイヤを含む)が8.8%減の3,760万ユーロ、小売部門のVianorが11.2%増の5,500万ユーロだった。また、地域別の売上高は北欧が6.8%、北欧を除く欧州が5.6%、北米が49.0%それぞれ増加した一方、ロシア・CISは43.4%減少した。
ノキアンタイヤズは15年通期の見通しについて、交換用タイヤの販売は中欧、北米で拡大し、北欧は前年並みにとどまる一方で、ロシア・CISの先行きは不透明だと指摘。売上高、営業利益ともに前年からやや減少するとしている。