メディア調査会社のニールセン・メディア・リサーチによると、ドイツ自動車業界の2015年1‐3月期の国内広告投資(新聞・雑誌・テレビ・ラジオのいわゆるマス4媒体と屋外広告、映画館広告、オンライン広告)は5億2,130万ユーロとなり、前年同期に比べ7.6%減少した。
1‐3月期の減少は、フォルクスワーゲン(VW)が前年同期比約40%減の3,320万ユーロと大幅に縮小したことが大きい。VW乗用車の国内マーケティング担当者は、4~5月のキャンペーン予算を増やしたことによる影響であり、通期予算は前年水準と変わらない、と説明している。
首位はダイムラーの3,940万ユーロだった。特に高級スポーツカー「AMG GT」と「CLAクラス」のワゴンタイプ「CLAシューティングブレーク」への広告費が多かった。2位のオペルは3,530万ユーロで、うち2,010万ユーロを「コルサ」に投資した。
ニールセンは独業界紙『アウトモビールボッヘ』の委託を受けて、二輪車、キャンピングカー、乗用車、商用車、タイヤ・付属品など自動車業界の広告投資動向を定期的に調査している。