米ゼネラルモーターズ(GM)傘下の独オペルは12日、人気のコンパクトカー「アストラ」の次世代モデルに、新開発のフルLEDマトリクス・ライトシステム「IntelliLux」を搭載すると発表した。
IntelliLuxはヘッドライトに左右それぞれ8つのLEDセグメントが組み込まれており、交通状況に合わせて自動的に照射距離や光量を最適に調整する。フロントカメラ「オペルアイ」と連動し、対向車を検知するとドライバーを眩惑しないよう対向車がいるエリアだけ減光。市街地を離れるとハイビームが自動的にオンになり、その状態が維持される。ダルムシュタット工科大学などの研究によると、時速80キロで走行中の場合、ドライバーは従来のキセノンライトやハロゲンライトよりも早く路肩の対象物を検知することができ、反応時間が約1.5秒向上するという。
オペルによると、グレアフリー(防眩)ハイビームを可能にしたIntelliLuxのような高性能・高効率ライトシステムがコンパクトクラスに採用されるのは次世代アストラが初めて。オペルの車両エンジニアリングを担当するクライン副社長は、「我々はイノベーションを手頃な価格にし、量産車に採用することでテクノロジーを民主化している。その絶好の例が新しいLEDマトリクス・ライト、IntelliLuxだ」と語っている。
次世代アストラは、9月に開催されるフランクフルトモーターショーで初公開される予定。