独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは5月25日、アルゼンチンのトランスミッション・コンポーネント工場の近代化工事後に欧州向け輸出が大幅に増加したと明らかにした。
スカニアはアルゼンチン北西部トゥクマンに1976年から工場を構え、ピニオン、シャフト、シンクロナイズドギアなどを生産している。同社はトゥクマン工場に過去2年間で4,300万米ドルを投資して生産効率の向上を図ってきた。この結果、同工場からの欧州向け輸出は2年前と比べ600%増加。欧州向け輸出が輸出全体に占める割合は5ポイント上昇し35%になったという。残り65%はブラジルのサンベルナルド・ド・カンポ工場に出荷されている。
スカニア・ラテンアメリカのスヴェルドルンド最高経営責任者(CEO)は、「スカニアはグローバルな生産体制を活用しており、トゥクマン工場を最新の状態に維持し、スカニア・ブランドの極めて高い水準を反映させることは重要だ」と述べている。