独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は5月26日、中国の上海汽車(SAIC)との合弁会社である上海フォルクスワーゲン(SVW)が中国・中南部の湖南省長沙に建設した新工場の開所式を行ったと発表した。生産能力は30万台。VWブランドとシュコダブランドのモデルを生産する。VWにとって世界で119番目、中国では20番目の工場となる。
新工場では当初、VWの中国市場向けセダン「ラヴィーダ」の新モデルを生産する。これにVWブランドの他のモデルとシュコダのモデルも続く予定。
長沙は上海から西へ約900キロメートルの位置にある。VWは同社にとって最大市場の中国で、現地に根を下ろした企業として同国全域で事業を展開する方針を示している。このため、長沙工場はVWの南方への事業拡大戦略(「Go South」戦略)の重要な第一歩になるとしている。