仏自動車大手のルノーは8日、フランスのディエップ工場で6月に仏複合企業ボロレ・グループの電気自動車(EV)「ブルーカー」の生産を開始すると発表した。ボロレから車体や部品の供給を受けてディエップ工場で組み立てる。両社はEVの普及促進に向け2014年9月に提携しており、EVの開発・生産やカーシェアリングサービスなどで協力することで合意した。
ボロレはこれまでイタリアで「ブルーカー」を生産してきたが、同モデルの生産を段階的にルノーに移管していく方針。ディエップ工場は小規模生産を得意としており、ルノーの「クリオ RS 200 EDC」などを生産している。
ルノーにとって「ブルーカー」の生産は雇用維持につながり、ボレロにとってはルノーの生産技術の活用により、「ブルーカー」の生産コストを大幅に抑えることができる利点がある。