独機械メーカーのフォイトは5月29日、独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディから炭素繊維複合材料(CFRP)部品を大量受注したと発表した。当該部品は将来のアウディ車に採用される。両社は2011年に繊維強化材料の開発・生産で提携すると発表しており、提携の成果が今回の受注につながった。
フォイトは2010年に炭素繊維製品を開発・生産する子会社フォイト・コンポジット(Voith Composites)を設立。2011年には、ドイツのガーヒングにあるフォイトの拠点に複合材料開発・生産センターを開設した。
フォイトとアウディは2011年に繊維強化材料の開発・生産で協力すると発表した。両社は提携を通して、アウディの将来の量産車に投入する繊維強化材料の開発と高度に自動化された生産技術の開発を目指してきた。
フォイトのフーベルト・リーンハルト社長は今回の受注について、「この5年間における両社の良好かつ信頼に満ちた協力関係の成果である」と述べるとともに、「将来性のある炭素繊維事業のさらなる発展に向けた重要な一歩になる」とコメントした。