独自動車部品メーカーのアンヴィス・グループは6月22日、拡張工事を完了したチェコ工場(Anvis AVT)の開所式を行った。1億チェココルナ(約370万ユーロ)を投資して生産面積を拡張し、最新設備を導入した。投資額の5割以上を最新式の高性能機械の導入に当てたという。今回の措置により同社は、中・東欧市場における競争力をさらに強化する。従業員も約50人増の約420人とする計画。
チェコ工場(Anvis AVT)は、同国東部のフセチン(Vsetin)にある。同工場の売上高は生産能力増強により、2014年の5,500万ユーロから、2018年には約6,700万ユーロに拡大する見通し。スタビライザーやシャーシ・ハンガー、ベアリングブッシュ、触媒コンバーターのマウントなどを生産しており、独自動車大手のダイムラーやBMW、米ゼネラルモーターズ(GM)に供給している。
アンヴィス・グループは自動車産業や、鉄道、航空産業などに防振部品や接続部品(ジョイント)を供給している。売上高は約3億ユーロ。同社は2013年に住友理工(愛知県小牧市)の100%子会社となった。