独自動車部品大手のコンチネンタルは、サイドミラーと車内のバックミラーに代わるカメラモニターシステムを開発している。両サイドとルーフ上の計3台のカメラで車両の横側と後ろの様子を監視し、2台の車載モニターで確認することができる。これにより、視野が広がるほか、死角がなくなり、日光や後続車のライトによる眩しさを防ぐこともできる。また、従来のミラーに比べ空気抵抗が少なくなり、燃費が向上するほか、風切り音を低減できる利点もある。さらに、車載モニターに運転支援機能を表示することもできるという。
両サイドのカメラは、ピラミッド型ハウジングのカメラで、フロント・サイド・ウインドウの前方にある三角窓に、ルーフ上のカメラはGPSアンテナの取り付け部分に設置する。レンズにはハイダイナミックレンジ(HDR)機能が装備されており、強い日差しなどの影響を調整して見やすい画像を表示する。また、車載モニターは有機発光ダイオードで、直射日光などを調整するコーティングが施されている。
このカメラモニターシステムは、2016年にも国連欧州経済委員会規則(UN/ECE規則 R46)の承認を経て、2018年にも実用化される見通しという。