独自動車大手のダイムラーはこのほど、傘下の超小型車ブランドであるスマートの電気自動車(EV)の生産を停止した。生産ラインを大幅に変更するためで、2016年下半期に新モデルの生産を開始する予定。独業界紙『オートモビルボッヘ』(20日付、電子版)が同社の広報担当者から得た情報として報じた。同モデルはフランスのハンバッハ工場で生産している。
同紙によると、スマートEVはスマートの通常モデルの最新世代モデルと同じ生産ラインで生産している。しかし、EVモデルは現行モデルより1世代古いモデルをベースとしているため、現行モデルと異なる部品も多く、物流が複雑化している。
同紙によると、現在のEVの在庫は生産を再開する2016年下半期を前に不足する見通しで、スマートEVの購入を希望する顧客は納車待ちが長くなることが予想されている。