印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は11日、スロバキア西部のニトラに新工場を建設する計画についてスロバキア政府と基本合意したと発表した。現在、フィージビリティ調査を実施しており、その結果を踏まえて年内にも最終決定する見通し。今後10年間で年30万台の生産能力を持つ工場とする計画で、最初の車両のラインオフは2018年を見込んでいる。
JLRは長期的な成長を視野に入れて事業の国際化を進めており、昨年は中国の奇瑞汽車と設立した合弁工場が操業を開始したほか、12月にはブラジルに工場を建設する計画を発表した。新工場の建設に向け候補地を探す中で、スロバキアには強力なサプライチェーンが近くにあり、物流インフラも整うことが決め手になったという。ただ、JLRは今後も英国をデザイン、エンジニアリング、生産の中核拠点とする方針も強調している。