トヨタ自動車はこのほど、ロシア極東のウラジオストクで生産していたSUV「ランドクルーザー」の生産を終了し、田原工場(愛知県)からの輸出に切り替えた。サンクトペテルブルク工場では今後も生産を継続する。
ウラジオストクでは、三井物産とロシア自動車大手のソレルスが折半出資で設立したソレルス・ブッサンが同モデルを生産していた。メディア報道によると同工場の生産規模は1カ月当たり1,000台以上だった。
ロシア経済は、原油価格の下落やウクライナ情勢をめぐる欧米による経済制裁の影響で景気が落ち込み、自動車需要が大きく低迷している。このような状況を受けて、米ゼネラル・モーターズ(GM)がサンクトペテルブルク工場の閉鎖およびオペルブランドのロシア市場からの撤退を決めるなど、自動車メーカーは事業戦略の見直しを迫られている。