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2015/8/21

企業情報 - 部品メーカー

ルクランシェ、買収により定置用電池事業を強化

この記事の要約

スイスの電池メーカー、ルクランシェは13日、ドイツのADS‐TECから、定置用電池向けのモジュールとバッテリーマネージメントシステム(BMS)ソフトウエアに関する知的所有権およびバッテリーシステム技術の生産に関するノウハ […]

スイスの電池メーカー、ルクランシェは13日、ドイツのADS‐TECから、定置用電池向けのモジュールとバッテリーマネージメントシステム(BMS)ソフトウエアに関する知的所有権およびバッテリーシステム技術の生産に関するノウハウを取得すると発表した。ルクランシェは現金で200万ユーロを支払うとともに、ルクランシェの株式の100万株をADS‐TECに譲渡する。

ADS‐TECはこれまで長年にわたり、ルクランシェの電池セルを使用した定置用電池向けにモジュールやBMS、主制御装置を供給してきた実績がある。取引対象となるADS‐TECの生産を段階的にスイスに移管していく計画で、今回の買収は定置用電池事業を強化するとともに、スイスにおける生産を確保する意味もある。また、バッテリーの生産からシステム開発、モジュールの組み立て、設置までバッテリーに関する垂直方向の事業を網羅するルクランシェの強みが強化される。

ルクランシェは7月末には、ベルギーのEmrolから子会社Trineuron(マッレ、ベルギー)を買収すると発表した。Trineuronの買収では、バッテリーマネージメントシステム(BMS)および輸送分野向けのモジュール開発を強化する狙いがあった。

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