英自動車工業会(SMMT)が8月19日発表した2015年7月の国内自動車生産統計によると、国内の乗用車生産は11万7,665台となり、前年同月に比べ11.2%減少した。大幅な減少については、夏季休暇入りが従来に比べ早くなった工場がいくつかあったことが影響した、と説明している。自動車工場では通常、夏季休暇中に生産ラインの改修工事やメンテナンス作業が行われている。1~7月の累計生産は前年同期比1.4%減の91万1,307台だった。
乗用車生産の減少を受けて、エンジンの生産も7月は前年同月比10.2%減の18万4,992基にとどまった。1~7月の累計は4.2%減の144万9,726基だった。SMMTのホーズ会長は、エンジン生産が減少したものの、累計では150万基近くに達しており、エンジン生産への大型投資があったことから、今後数カ月以内にその投資の成果が現れてくるだろうとの見通しを示した。
■ 商用車生産は46.3%増
商用車生産は、7月単月が前年同月比46.3%増の9,274台、1~7月の累計は前年同期比32.4%増の5万7,967台と大幅に伸びている。国内向けが7月は137.6%増、1~7月の累計も42.5%増と好調なほか、国外市場の改善も商用車生産の回復に寄与している。国内の生産体制再編の影響で昨年は生産が大幅に落ち込んでいたことや、型式認証の変更により2013年に需要が急増していた反動も背景にあるという。