独自動車部品大手のボッシュは8月28日、メキシコのテポツォトゥランに建設したガス給湯器工場の開所式を行った。同社にとってはメキシコで初めての給湯器工場となる。6月からすでに、メキシコおよびラテンアメリカ市場向けの製品の生産を開始しており、今後は研究開発(R&D)や認証に関する業務も同拠点で実施する計画。従業員数は2016年までに約100人となる予定。
メキシコは経済市場としての重要性が増しており、高効率のガス給湯器の需要も増加していることからボッシュは現地生産を決めた。テポツォトゥランは首都メキシコシティから北に約50キロメートルの距離にある。現地工場の建設により、製品の供給体制や市場ニーズへの対応を改善する。新工場の面積は8,700平方メートルで、当初は500万ドルを投資する計画。
今年はボッシュのメキシコ現地法人設立から60周年にあたる。同国には現在、9拠点を持ち、従業員1万2,300人を抱えている。うち今回の給湯器工場も含め8拠点が工場で、自動車部品や電動工具、セキュリティシステムを生産している。