独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは9月に開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)で3階建ての単独展示場を建設した。入口から約100メートルのコースを歩くと「アウディ・スポーツ」「クワトロ」「アウディ・テクノロジーズ」「アウディ・ウルトラ」の4つのテーマを体験できる構造となっている。マルチメディア技術などを駆使した体験型の展示になるという。
「アウディ・スポーツ」では、モータースポーツの世界を、「クワトロ」ではクワトロ四輪駆動技術を、「アウディ・ウルトラ」では低燃費技術を、「アウディ・テクノロジーズ」ではバーチャルコックピットやレーザーライトなどの最新技術を展示する。マイナス21度のアイスルームやホログラム技術を使った拡張現実(AR)などを通してアウディの技術を体感することができるという。
展示モデルは、アウディブランドで最も販売台数の多いモデル「A4」が中心となり、アウディが計画するスポーツSUVの電気自動車の量産モデルの方向性を示す「eトロン・クワトロ・コンセプト」も初披露する。
展示場は7月半ばから建設を開始した。電気ケーブルは計200キロメートル以上を敷設し、LED照明の面積は約700平方メートルになるという。