独通信大手のドイツテレコムがIT子会社のTシステムズを通して9月に開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)に初出展する。モビリティー分野におけるデジタル技術「ニューモビリティーワールド」をテーマにした展示会場で高速通信ネットワークやリアルタイムの情報サービス、クラウドなどコネクテッドカー(ネット接続型自動車)に関連したテーマや製品を紹介する。
独業界紙「オートモビルボッヘ」によると、Tシステムズは自動車関連では現在、例えば、独自動車大手ダイムラーのインフォテイメントシステム「コマンドオンライン」のバックエンドシステムを運営している。今後の事業展開については、保険会社と連携し、車載装置で収集した車両データをもとに個々のドライバーに適した保険契約や保守サービスなどを提供するなど、法人事業(BtoB)に商機があると見込んでいる。
展示会場では、クラウド関連技術も紹介する。「セキュア・オート・クラウド(Secure Auto Cloud)」をモットーに、より安全で効率良く、運転を楽しむことができるようなリアルタイムサービスなどを紹介する。ドライバーが自宅で通信ネットワークを利用するような感覚で自動車でもさまざまなネットサービスを利用できるようなライフスタイルの実現を目指している。