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2015/10/2

企業情報 - 部品メーカー

エリコンバルザース、チェコの表面処理工場を開設

この記事の要約

スイスの複合企業エリコン・グループ傘下の表面処理事業会社エリコンバルザース(リヒテンシュタイン)はこのほど、スロバキアのコスツェに近いヴェルカ・アイダに建設した自動車産業向け表面処理工場の開所式を行った。新工場は、ドイツ […]

スイスの複合企業エリコン・グループ傘下の表面処理事業会社エリコンバルザース(リヒテンシュタイン)はこのほど、スロバキアのコスツェに近いヴェルカ・アイダに建設した自動車産業向け表面処理工場の開所式を行った。新工場は、ドイツおよび欧州の自動車メーカーや部品メーカーにコーティングサービスを提供する欧州の中核拠点となる。

自動車部品は表面処理により、摩擦や摩耗を減らし、耐久性や性能を高めることができる。新工場は、最新のコーティング設備や自動試験装置、ITシステムを活用した物流倉庫などを備えている。当初は従業員37人で事業を開始し、将来は100人に増員する計画。また、第2期工事も予定している。

同社はさらに、米国と中国にも同様のコーティングセンターを設ける計画を持っており、ヴェルカ・アイダ工場と同様のシステムを採用する方針を示している。

エリコンバルザースは、エリコン・グループの表面処理(サーフェスソリューション)事業の一部で、工具・金型や精密部品などの表面処理サービスを提供している。自動車産業には1998年に参入し、業績を伸ばしているという。

ヴェルカ・アイダは高い技術を持つ職人が多いほか、交通アクセスも良く、教育環境も整備されていることが進出の決め手となった。

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