独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは10月26日、新設するグループ戦略責任者にトーマス・セドラン氏(51)が11月1日付けで就任する人事を発表した。セドラン氏は米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)傘下のオペルで2012年7月~2013年2月まで暫定最高経営責任者(CEO)を務めた経歴を持つ。
VWが外部から経営幹部を起用するのはセドラン氏で2人目。VWは先ごろ、インテグリティ・法務担当取締役を新設し、ダイムラーで同様の役職にあるクリスチーネ・ホーマン・デンハルト取締役が2016年1月1日付けでVWに移籍する人事を発表している。
セドラン氏は、1994~2012年まで経営コンサルティング大手のローランド・ベルガーやアリックスパートナーズで自動車分野に携わっていた。2012年にオペルの戦略・オペレーション責任者として取締役に就任し、暫定CEOとして経営戦略「ドライブ・オペル2022」を主導した経験も持つ。2013年7月からはシボレーとキャディラックの欧州事業責任者に就いていた。