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2015/11/6

企業情報 - 部品メーカー

ユミコア、LFP正極材の合弁事業から撤退

この記事の要約

ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは3日、同国のプライヨン(Prayon)と2012年5月に設立した合弁会社beLife(出資比率:プライヨン51%、ユミコア49%)の持ち分をすべてプライヨンに売却することで合意したと発表し […]

ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは3日、同国のプライヨン(Prayon)と2012年5月に設立した合弁会社beLife(出資比率:プライヨン51%、ユミコア49%)の持ち分をすべてプライヨンに売却することで合意したと発表した。beLifeは、リチウムイオン電池用の正極材(カソード)であるリン酸鉄リチウム(LFP)の生産・販売を事業とする。

リチウムイオン電池産業は今後大幅に成長する見通しであり、LFPは中国を中心に需要が拡大すると予想されている。両社の合弁事業プロジェクトは順調に進んでいたが、将来の事業発展には、異なる出資者構造(現地資本との提携)が適すると判断したという。

ユミコアは今後、NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)およびLCO(コバルト酸リチウム)を材料とした正極材に経営資源を注力する方針を示している。NMCおよびLCOは自動車や携帯用電子機器で需要が急速に伸びると見込んでいる。

一方、プライヨンは同日、中国の正極材メーカー北大先行科技産業有限公司(Pulead Technlogy Industry)とLFPの合弁会社を設立する計画を発表した。

プライヨンはリン酸塩やフッ素製品のメーカーで、モロッコのリン鉱石公社(OCP)とベルギーのワロン地域投資会社(SRIW)が出資している。

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