自動車用防振システムメーカーであるトレルボルグ・ヴィブラコースティックは4日、タイのラヨーン県に建設した新工場の開所式を行った。従業員数は30人でスタートし、2018年までに約200人に増員する計画。同工場では、エンジン・マウント、シャーシマウント、ダンパーを生産し、現地の顧客に供給する。タイ工場の建設は、国際事業を強化する同社の戦略の一環であり、日本メーカーを中心に顧客基盤の拡大を目指す意向を示している。
新工場は、ラヨーン県のヘマラート・イースタン・シーボート工業団地(ESIE)に建設した。フォードやゼネラルモーターズ(GM)、スズキなど自動車メーカーの工場に近い利点がある。現地生産により、部品に輸入税がかからないうえ、メーカーに部品を迅速に供給できるようになった。
トレルボルグ・ヴィブラコースティックは、スウェーデンのゴム・自動車部品大手トレルボルグと独自動車部品大手フロイデンベルクが2012年に設立した自動車用防振システムの合弁会社。2014年の売上高は約18億ユーロだった。