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2015/11/20

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独ヘラー、幻惑防止ハイビームライトを実証試験

この記事の要約

独自動車照明・電子部品大手のヘラーは10日、ギーセン工科専門大学が実施した実証試験で、幻惑防止ハイビーム機能の付いた高性能LEDヘッドライトでは、平均時速80キロメートルで走行した場合、ドライバーが通常のハイビームに比べ […]

独自動車照明・電子部品大手のヘラーは10日、ギーセン工科専門大学が実施した実証試験で、幻惑防止ハイビーム機能の付いた高性能LEDヘッドライトでは、平均時速80キロメートルで走行した場合、ドライバーが通常のハイビームに比べて32メートル又は1.4秒早く危険を認識できることが分かったと明らかにした。

幻惑防止ハイビーム機能は、ルームミラーの根元に設置したカメラで対向車や前方を走行する車両を認識し、ヘッドライトの制御装置に伝達する。制御装置は状況に応じてLEDランプを調整し、対向車や先行車の幻惑を防止する。

ヘラーによると、手動でハイビームを使用するドライバーは全体の5%にとどまるという。数秒の間にオン/オフを操作しなければならないケースも多く、的確な操作が難しいため、必要な状況にあってもハイビームを使用しないドライバーが多いという。

ギーセン工科専門大学が実施した実証試験では、幹線道路に11キロメートルの試験区間を設け、ボール紙で作った歩行者や野生動物など配置した。これらをドライバーが走行中に認識するとハンドルに設置したボタンを押す方法で調査を実施した。

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