独自動車大手ダイムラーはメルセデス・ベンツの新型SUV「GLKクラス」から同社初の燃料電池車を発売する計画だ。ダイムラーのトーマス・ヴェーバー開発担当取締役が英自動車専門誌『オートカー』(電子版、11月20日付)に明らかにした。
ダイムラーは当初、「Bクラス」をベースにした燃料電池車のプロトタイプを開発していた。ヴェーバー取締役は搭載モデルの変更について、「燃料電池スタックのコストが依然として高いため商業生産はより上級クラスのモデルでしか実現できない」と説明した。また、燃料電池とバッテリーを組み合わせた航続距離は最大600キロメートル、水素の充填時間は3分を目指している、と明らかにした。
『オートカー』誌によると、モデル名は「GLKフューエルセル」となり、2017年のフランクフルトモーターショーで公開した後、翌年から店頭販売を開始する計画。販売価格は約5万ポンドになると見られており、特定の市場でリース契約または買取を顧客が選択できるようにするもよう。